研究職
オプジーボの薬価緊急改定。
厚労相の例外的な決断は、癌患者にとって非常にありがたい。
私は癌ではないが、将来癌になるともしれないことを考えると、低所得層にとっても救いの手だ。
ただ、この様な革命的新薬はなぜ高いのか。
それは、開発費の影響だ。
確かに難病というのは、原因、治す方法がわからないから難病と呼ばれていて、それを治す方法の研究に掛かる期間が長いほど費用が必要になる。
また、治療法が見つかったら、それを作る方法や設備の確立などにも費用がかかり、それら全てが治療代に上乗せされる。
そう考えたら、高いのはやむなし。
とも思ってしまう。製薬会社は慈善事業では無く、継続して売上を出さなければならない一企業なのだから。
今回の値下げは、皮膚癌だけではなく、肺がんにも効果があることで、利用者が増えた。すなわち利益が増えたから。と言うことで、25%の値下げを検討中とのことだが、
25%の根拠はどこにあるのだろうか。
利用者が増えることで、製薬会社の利益、開発費の回収計画に影響しない様なプランであればよいが、企業にとっては利益を、厚労相に制限された訳で、面白い話ではない。
この特例がまかり通ると、今後の製薬会社での難病への新薬開発が行われなくなるのではないか?
そうすると、研究が行われていれば開発されて救われたかもしれない命がもっとあるかもしれない。
などと考えてしまう。
そして、海外では、さらに低価格で販売されている。
後発国なので、開発研究費がかかっていないからだ 。
そう考えたら、研究職って、名誉こそ得られるけど、企業としての旨味は少ない。
と考えてしまい、医療の進歩にブレーキがかかってしまうのでは。。。
値下げの対応に対して、国は企業の納得のいくメリットを提供しなけらばならないのでは。と感じてしまうニュースでした。